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黒沼 真由美 個展
【海潮音】
日時:2016/5/14(土)-5/29(日)/月曜休廊
12:00 – 20:00/最終日17:00

☆Opening Party 2016/5/14(土)
「クラゲバー」Open18:00 – 20:00

 

◼︎Statement/ステートメント

15年前に目黒寄生虫館でサナダムシ(日本海裂頭条虫)の標本の美しさに感動し、レース編みでサナダムシを作り始める。2011年に日本の近現代動物学の礎の一人である飯島魁博士が先にサナダムシ、後に相模湾産の様々な六放海綿(ガラス海綿)を研究したことを知り、 数十種の六放海綿を標本写真に忠実に編み分けることで、かぎ針編みと棒針編みを有機的に統合した「生物学的レース編み」というべき技法を確立した。また、代表的な六放海綿であるカイロウドウケツの学名 Euplectella が “well plaited(よく編まれた)”を意味することを受け、自らもEuplectellaとなってあらゆる生き物を解剖学的な正確さを最重要視して編もうと志す。普段使う白木綿のレース糸の他に、クラゲなどは極細のモヘア毛糸で海洋生物特有の透明感を与えている。表面の毛羽立ちは粘液である。この大きいクラゲの下に立って吹き抜けの天井から30cm下の海面に差す光を見上げたり、 様々な海洋生物とともにホワイトキューブの中を回遊して夏の海に思いをはせていただければ幸いです。

◼︎Profile/プロフィール

学歴

1994 東京藝術大学大学院美術研究科油画技法材料研究室修了

1992 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

主な個展

2015 「内なる海 – 飯島魁博士に捧ぐ」

   “Inner Sea – Tribute to Dr. Isao Ijima – “ Maruse B1 Gallery, 目黒(東京)

2014 “Biological Laceworks” ギャラリーキッチンKIWI, 日本橋(東京)

2013 「黒沼真由美展」 t-gallery, 芝(東京)

2005 「黒沼イチ、真由美展」  旧雀荘「トップ」, 浅草橋(東京)

主なグループ展

2015 「DanDans – Une nouvelle g.n.ration d’artistes japonais」 Item .ditions, パリ

2014 「Thinking of ENERGY – from the experience of FUKUSHIMA – 」

    ドイツ連邦共和国外務省, ベルリン

2011 「こちらへ あちらへ」“Hierher Dorthin ” ゲーテ・インスティテュート, 東京

2010 「DANDANS at No Man’s Land」 旧フランス大使館, 東京

2009 「夏の夜の夢 – 椿山荘 -」 椿山荘, フォーシーズンズ・ホテル, 東京

2008 「The House – 現代美術の住み心地 -」 日本ホームズ・モデルハウス, 東京

2006 「黒と白ってどう?」 Gallery Concept 21, 東京

2004-

0006 “Ongoing Vol.03~05” BankART Studio NYK, 神奈川

2004-

0005 巡回展 “BODY-CON” 福井県立美術館, 福井. 他

2002 巡回展 “Moving Collection” Govett-Brewster Art Gallery, ニュージーランド. 他