
Myrtille Tibayrenc /ミルティーユ・ティバイレン
A painting exhibition
【M E T A N O ï A】
期間 2025/4/5(土) – 4/20(日)
時間 11:00-19:00/最終日17:00迄
休廊 毎週月曜
・Opening reception party 2025/4/5(土) 18:00~20:00
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DIGINNER GALLERYは、タイを拠点に活動するフランス人画家、Myrtille Tibayrenc (ミルティーユ・ティバイレン)の個展を開催致します。彼女の作品は、記憶と観察、自身で撮影した写真やネット上の素材などから着想を得た具象表現で、絵画的かつ超発的でもあります。シンプルな背景に力強い中央の人物を配置する構図や技法は、ルネサンス期の巨匠たちにインスピレーションを受けたものであり、それが作品に時代を超えた魅力と、一種の時代錯誤的な美しさをもたらしています。
日本初となる彼女の貴重な個展を、この機会に是非ご鑑賞ください。
◆Statement
METANOIA
フランス出身でタイを拠点に活動するアーティスト、ミルティーユ・ティバイレンが、日本での初個展を開催します。本展では、インターネット上で収集した戦争や自然災害の写真からインスピレーションを得たミニチュアの風景画を展示します。
古い木材に描かれたこれらのアイコンサイズの絵画は、時の流れが止まったかのような静謐な世界を映し出します。いくつかは現代の戦争による爆発を捉えたもの、またいくつかは人類が存在する以前に起こった自然災害の痕跡を描いたものです。光を放つような顔料が、これらの災厄に夢幻的な雰囲気を与えています。ミルティーユの作品の多くと同様に、本展でも彼女は「不気味な異質さ(Inquiétante étrangeté)」という概念と向き合っています。
「Metanoia(メタノイア)」は、古典ギリシャ語 μετάνοια に由来し、キリスト教神学では「心を入れ替え、救済を求める複雑な旅路」を意味します。キリスト教の殉教伝説はミルティーユの作品世界に深く根付いており、彼女の技法もまた、中世やルネサンスの絵画を想起させます。テンペラで描かれた木板画や、銀・金の背景はその象徴です。
また、彼女の作品には、自然の中に置かれた人の身体やその一部が描かれたものもあります。それは、人間と生きる世界との繋がりを探る試みであり、同時に、現代社会における人間の孤独——自然から切り離された存在としての孤独——を表現するものでもあります。



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