DAISUKE KIYOMIYA
清宮大輔 個展
【M O N U M E N T】
会期 2022年6/ 25(土)~ 7 / 18(月・祝)
月・火曜休廊(祝日を除く)
時間 11:00~19:00 / 最終日17:00迄
場所 DIGINNER GALLERY
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-11-2 MAP
03-6421-1517
NY在住の彫刻家 清宮大輔の個展を10年振りに開催する運びとなりました。
歴史的建造物の修復を行うB & H Art in architectureに勤務し彫刻家として教会や図書館、ミュージアムなどの修復作業また石による建造物の装飾部分の加工など行っている彼の最新作品を発表致します。会場では現場からつまり建築物から切り離された石を長い間コレクションしてきた素材を基に、抽象的に表現された彫刻作品が並びます。時間をかけて成形された石の時間と、彼が手を加えた時間の記憶を鑑賞者と共有できる喜びを記念して「モニュメント」というタイトルを付けました。
また空間構成の一部にギャラリーがフューチャーする画家 オーガミノリさんのドローイング作品を展示致します。立体的にも見えるオーガさんの作品を設えることで、清宮の言う制作過程の迷いや感覚という不確かなものを頼りにする術を知ってもらい、より彼の作品の魅力が伝わりましたら幸いです。
皆様お誘い合わせの上是非ご来場ください。
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◆Statement / ステートメント
*Monument : 記念碑、記念物と訳される。またラテン語の語源で「気付かせる/想起させる」という意味の単語からの派生語である。
主に石や木、粘土などの天然素材を使いシンプルな形で構成される私の作品はその最後の形態に辿り着くまでに幾度となく軌道修正されて出来上がる。
デジタルでスキャンされ3Dプリンターであらゆる造形の作成が可能な今の時代に果たしてまだ私が手作業でする彫刻の意味はあるのかと考えながら仕事をしているとふと機械にはおそらく膨大な情報としての多くの選択肢そして決断はあるが、迷うという行為はないのではないかと感じてしまう。そしてその何故迷うか?という行為の意味を具現化し視覚、手触りの感覚を通して確認作業をする為に私は立体の彫刻作品としてというそこに存在するものを製作しています。
そもそも迷うという行為は私の持つ曖昧な感覚の不確かさから来るものなのかも知れませんが、何故昨日良いと思えたものが今日は違って見えるのか?何故左右対称のものばかり作ってしまうのか?またしばらく眺めているとだんだんと好きになって来るものと、それでもどうしても手を加えたくなる物があるのか。
そしてまた人が持つ感覚という数値化出来ないものが時に機械の作り出す完璧な直線と手仕事による完璧を目指した直線の共存することの不自然さを感じる事が出来る程の正確な識別能力に驚かされます。
つまり形のない感覚という不確かのものを頼りに製作をしているのが私が製作を継続している理由なのかも知れません。
私にとって製作するという行為は一番最初の発想の時点から常に迷い変更され決断されるというただの繰り返された行為の確認作業なのである。
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◆Profile/プロフィール
埼玉県生まれ。ニューヨーク在住。東京工科専門学校インテリアデザイン科卒業後、1998年渡米 the Art Students League of New York にて素描、彫刻、版画を学ぶ。以降Nessa Cohen Memorial Grant, A.T.Kearney Award, Izumi Nishi Memorial Award, Jane Gates Memorial Award, Ise Award, National Sculpture Society Scolarship、Alex J. Ettl Grant 等受賞。Cork gallery Avery Fisher Hall Lincoln Center, Consulate General of Japan, Williamsburg Art & Historical Center, Gallery Medialia, Salmagundi Club gallery, Gallery Korea Korean Cultural Service, Hun Gallery, Phyllis Harriman Mason Gallery, Ise Cultural Foundation gallery, Flinn Gallery, Pleiades Gallery, National Arts Club, Tamada Project Temporary Contemporary, The Affordable Art Fair NYC, Lori Bookstein Fine Art gallery にてポートレイト展,等ニューヨークを中心にグループ展で作品を発表。また2012年 Diginner Gallery (Tokyo)、2015年、Makari Fine art (NY) にて個展。
現在 ニューヨークを中心に歴史的建造物の修復を行うB & H Art in architectureに勤務し彫刻家として教会や図書館、ミュージアムなどの修復作業また石による建造物の装飾部分の加工など行っている。主にニューヨーク図書館、トリニティ教会ウォールストリート、フリックコレクション美術館、クロイスタ-美術館、グレース教会、パブリックシアター、セントパトリック大聖堂、コロンビア大学、グリーンウッドセメタリー、プレイヤーズクラブ等。
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新型コロナウィルス感染防止に努めて開催します。
皆様のご協力をお願い致します。
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