武田海 X 南澤孝見 2人展
【コロナメディテーション】
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期せずして、コロナ禍の期間に制作された作品を発表することになった。
これは、いわばコロナ期のドキュメントである。
日常が消え、対人関係が消滅したことにより、深く自らと対面していく
中で絵を描いた。
自分とは環境の鏡であるが、環境が消え自分だけになっても残るのは、
環境の残像であったり、朧げな未来への希望だ。
そんなアヤフヤな物に色や形を与えて見ることは、瞑想に似ているかも
しれない。
コロナメディテーションと名付けよう。
今回、武田海と南澤孝見の二人が、それぞれの視点から見たコロナ期の
瞑想を並べて立体視してみようと思う。
一人では見えなかったことが見えるかもしれないから。
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期間 2020年8月17日(月)〜9月1日(火)/24日(月)、31日(月)休廊
時間 12:00 – 20:00/最終日17:00迄
会場 DIGINNER GALLERY MAP
☎︎ 03-6421-1517 MAIL contact@diginner.com
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通常営業を予定していますが、昨今の新型コロナウイルス感染者推移上昇に伴い、予定が変更になる場合もございます。HP、FB等でご確認お願いします。皆様に安心してご鑑賞いただけますよう、最善を尽くして取り組んで参りますので、何卒ご理解ご協力くださいますようお願い申し上げます。
☆お客様へのお願い
・発熱や風邪の症状等、体調の優れないお客様はご来廊をお控えください。
・ご入場の際はマスクの着用、手消毒、咳エチケットのご協力をお願いします。
◆Statement/ステートメント
これまで身の回りの目立たないものに着目し、素材化し作品制作をしてきた。また近年は身という言葉と向き合っている。身体という明治以降使われた言葉のはるか前、大和ことばから連なる、植物の実が語源の不思議な言葉だ。みる、身分、まみえる、etc
今回ふとA4コピー紙に目が止まった。国際規格のシステム化されたA4コピー紙にいわれのない愛着を感じたのだ。これもまた身の回りの何気ないものであり、作品の支持体=身として描いてみると面白いんじゃないかと思い油絵に仕立てることにした。今回の展示ではそのコピー紙ペインティングシリーズを中心に展開する。
アンディー・ウォーホルがデビューした個展では、キャンベルスープの絵を32種それぞれ違う味ごとに描いた。キャンベルスープが好きなのと、誰にでも手に入れることができる安価で愛された食べ物だったのが大きな理由の一つだろう。本作はそのウォーホルの作品にインスパイアされている。
武田 海
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全てが絡み合い繋がっている世界の様相は、個人の視点からは決して見ることが出来ない。本当は、ささやかな日常の中にも、あらゆる過去から未来に繋がる世界のストーリーが結晶化しているのだろうが、仏様でもない限りそれとは分からない。今回、コロナが全世界を席巻し、期せずして世界の関心が一つに繋がったが、そんな時には誰も部屋から出られないなんて!
そこで絵を描いた。
何か普段は決してみることが出来ない繋がりを求めて。
南澤孝見
Artist: 武田海
Title: 洗礼(A4/H297mm x W210mm, Oil on paper, 2020)
Artist: 南澤孝見
Title: 黄色い幸せ
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